2002年5月より10月まで、広島県西部で10ヶ所、山口県で30ヶ所、計40ヶ所で瀬戸内海西部湿地における二枚貝の生息調査をおこなった。中潮か大潮の日に、干潮の挟んで、前後1時間以内の約60分間で採集をおこなった。結果、私の提唱する「アサリ指数」(0個はアサリ指数0点、1〜9個【成貝なし、幼貝・稚貝のみ】は10点、成貝【径3cm以上】1〜9個は30点、成貝が30個以上は100点などとした)により地域的に見ると、広島県西部10ヶ所の平均は60点で割に高く、山口県東部の平均は15点で悪く、山口県中部の平均は31点、山口県の西部の平均は25点であった。ハマグリは2ヶ所厚狭川河口と宇部市岐波キワラ浜のみで認められた。
1採取ヶ所の種数では、0種が1ヶ所、1種が2ヶ所、2種が9ヶ所、3種が11ヶ所、4種が4ヶ所、5種は6ヶ所、6種が2ヶ.所、7種は2ヶ所、8種は1ヶ所認められた。種数の平均は、広島県西部10ヶ所では4.8種、山口県30ヶ所では3.2種であった。
HAGUMA, Naoyuki: Investigation of bivalves in the west area of Seto Inland Sea.