ちりぼたん
2018年8月18日
「ちりぼたん」は日本貝類学会の会員の情報交換・連絡のための和文誌です。下記のような内容の記事が掲載されます。
- ・貝類の分類・形態・生息状況についての新知見の報告、採集記、和名や学名の由来に関する解説、貝類学史に関する資料の記録など。特に美しい標本写真を含む原稿を歓迎します。
- ・ニュース:新記録種・移入種の簡単な記録、異常個体の図説、学会・研究集会等の予告、他の関連学会への参加報告、海外の動向紹介、地方貝類同好会の活動状況、逝去会員の追悼記事など。
- ・文献紹介:軟体動物学に関係する文献・単行書の紹介。
- ・学会記事:評議委員会の議事録や会計報告など、日本貝類学会の活動の記録や会則を掲載します。
- ※新種記載や学名の変更など、命名に関わる論文はVenusにご投稿ください。また、学術研究の指向性が強い内容についてもVenusへの投稿を積極的にご検討ください。
■バックナンバーへのアクセスについて
日本貝類学会の会員になっていただくと、学会ウェブサイトの会員専用ページでちりぼたんのすべてのバックナンバーをPDFで読むことができます。
■ちりぼたん発刊の経緯
「原色日本貝類図鑑」の著者である吉良哲明氏が、1946(昭和21)年から14年間にわたって「夢蛤(ゆめはまぐり)」という手書き・謄写版刷りの貝類研究誌を発行・配布していました。多くの研究者・愛好者が投稿し、終戦直後の学問復興期に貝類学の自由な議論と情報交換の場を創出しました。吉良氏の意向により夢蛤は100号で終刊となりましたが、当時の黒田徳米会長をはじめとして、引き続きこのような媒体を望む声が強かったことから、後継誌の創刊が検討されました。そこで、貝類学会会員から購読希望者を募る形で1960(昭和35)年5月に創刊されたのが「ちりぼたん」です。現在では学会の刊行事業に正式に位置付けられ、すべての会員が受け取る雑誌となっています。